東京都地域結集型研究開発プログラムのタイトル図
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1 基礎編
第3章 VOCおよび関連項目の測定方法

3.2 作業環境における測定

3.2.1 VOC

作業環境の改善のためには、VOCの発生源を探索することが重要です。そのための測定法として、3.1.1(イ)で紹介した簡易測定法が適しています。環境省はホームページでVOCの簡易測定法に関して、作業環境用の分析計についても紹介しています1)。また、ホルムアルデヒドに関しては、東京都地域結集型研究開発プログラムにおいて、酵素を用いた高感度リアルタイムセンサを開発しています。ホルムアルデヒドは管理濃度が低い(0.1ppm)ので、本プログラムのセンサは作業環境の管理、改善に役立つと考えられます。


3.2.2 VOC、アルデヒド類成分

作業環境においては、作業場で使用されている溶剤等の気中濃度を測定し、作業者への健康影響がないように適切な管理を行う必要があります。労働安全衛生法では、作業環境の状況を把握するため、特定の作業場について作業環境測定を実施することとその結果を記録することが義務付けられています。VOCなどの特定化学物質及び有機溶剤を製造し、または取り扱う屋内作業場等は、6月以内ごとに1回、作業環境測定士が気中の濃度を測定し、3年間記録を保存(特定の物質については30年間)することが義務付けられています。また、測定結果が作業環境評価基準の管理濃度(第1章 1.3.1(ウ))に比べて高い場合は、適切な改善措置を講じることが定められています。

作業環境測定ガイドブック 5 有機溶剤関係2)に記載されている有機溶剤の測定方法を表1.3.2.1に示しました。また、特定化学物質等のうちベンゼンの測定方法として、直接捕集-ガスクロマトグラフ分析法、固体捕集法-ガスクロマトグラフ分析法、液体捕集法-吸光光度分析法、検知管法、ホルムアルデヒドの測定法として、固体捕集法-高速液体クロマトグラフ分析法、検知管法が挙げられています3)

表1.3.2.1 有機溶剤の測定方法
(参考:日本作業環境測定協会、「作業環境測定ガイドブック 5 有機溶剤関係 第3版第4刷」、新日本印刷株式会社、2011、より作成)
物質の種類 測定法の種類
直接捕集法-ガスクロマトグラフ分析法 固体捕集法(シリカゲル管)-ガスクロマトグラフ分析法 固体捕集法(活性炭管)-ガスクロマトグラフ分析法 検知管法 吸光光度分析法
35 アセトン
36 イソブチルアルコール
37 イソプロピルアルコール
38 イソペンチルアルコール(別名イソアミルアルコール)
39 エチルエーテル
45 キシレン
65 スチレン
67 テトラクロルエチレン(別名パークロルエチレン)
70 トリクロルエチレン
71 トルエン
73 ノルマルヘキサン
76 メタノール
77 メチルイソブチルケトン
78 メチルエチルケトン
81 メチル-ノルマル-ブチルケトン

引用文献

  1. 環境省、「関連資料、VOC用測定機(公定法、簡易測定法)」、環境省ホームページ、http://www.env.go.jp/air/osen/voc/materials.html、2011/06/13確認
  2. 日本作業環境測定協会、「作業環境測定ガイドブック 5 有機溶剤関係 第3版第4刷」、新日本印刷株式会社、2011
  3. 日本作業環境測定協会、「作業環境測定ガイドブック 3 特定化学物質関係 第3版第3刷」、新日本印刷株式会社、2011
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