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1 基礎編
第5章 対策技術導入による環境影響軽減効果の評価

5.4 VOC対策技術導入による環境影響の軽減効果

これからの製品製造業界では、真に環境影響の軽減に留意した生産活動が求められていることから、LCA手法を用いてエネルギー使用量、原材料使用量、環境負荷物質の排出量を把握し、削減することが必須であるといえます。現在行っている製品製造工程における材料購入量、使用量及びエネルギー使用量を工程別に数値化することにより環境負荷を削減できるポイントが見えてきます。そのポイントに従ってVOC対策技術を導入することにより環境負荷低減とコスト削減を実現することができます。表1.5.4.1に塗装工場を例にVOC対策技術導入の流れを示します。

表1.5.4.1 VOC対策技術の導入(塗装工場)
Step 1 Step 2 Step 3
調合・洗浄工程 ・容器にふたをする
・調合作業の適正化
・溶剤回収装置
塗装工程 ・スプレー技術の向上 ・塗料の変更
・スプレーガンの変更
・VOC処理装置
乾燥工程 ・風量の制御 ・VOC処理装置

Step1は、新たなコスト投入を必要とせず、VOC排出量を削減できる対策技術です。更に、原材料の節約につながりコスト削減も同時に実現できる可能性がありますので、最初に選択すべき対策技術です。Step2は、原材料や装置・機器の変更によりVOC排出量を削減する対策技術です。単にVOC排出量が削減されるだけでなく、製品の品質や新しい機器の導入、排出される環境負荷の変化などを伴いますので、専門的な知識が必要です。十分な原材料の機能の調査と需要を考慮して選択する必要があります。Step3では、排出されるVOCが新たな環境負荷をもたらさず、確実に削減できる装置の導入が求められます。個々の事業所により排出されるVOCの種類や濃度が異なるため専門家の知識が必要です。また、悪臭物質などが問題となる工程では、処理装置による除去が最も有効である場合もあります。

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