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2 塗装編

はじめに

塗装は、塗料を被塗物表面に塗り広げて塗膜を形成させる加工技術で、製品に対し美観、保護、特殊機能を付与し、付加価値を高める重要な役割を持っています。また、工場での塗装加工は、自動車や家電製品、建築資材、家具など産業界全体で多くの企業が製品を生産する過程において塗装加工と関連しており、モノづくりのための基盤技術です。

しかし、塗装がモノづくりに重要な役割を果たしている反面、揮発性有機化合物(VOC)を使用することの多い塗装施設は、光化学オキシダントやSPMの環境濃度低減を図り、ヒト健康へのリスクを間接的に低減することを目的として平成16年に改正された大気汚染防止法において、規制対象施設に指定されました。これを受けて塗装関連業界でも、VOC削減に対し、法規制と自主取組みによるベストミックスを基本とした考え方により、取り組みが進められています。

本評価書塗装編では、塗装施設を有する企業の方々が、VOC排出削減の自主的取組を実施しやすいように、また塗装およびVOCに係わる行政の方々や技術者、研究者がVOC排出削減に取組むために、塗装の工程とはどのような内容か、塗装工場においてVOCや悪臭がどのように発生し、測定するのか、どのようなVOC排出削減の考え方があり、具体的に行うのかを中心にわかりやすく解説したものです。併せて、発生したVOCは環境にどのように影響し、規制値はどんなものか、実際の改善事例とVOC削減効果をどう評価するのか、についてもまとめました。いわば、塗装分野におけるVOC排出削減とその評価のための手引き書です。

本編によって、塗装関連施設のVOC削減のための手法、その効果の評価方法が理解され、自主的取組への一助となれば幸いです。 

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