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2 塗装編
第4章 工程改善によるVOC削減の手法

4.1 VOC削減の概要1)

塗装業全般に対するVOC排出低減対策は、大きく工程内対策(インプラント対策)と排ガス処理装置の導入(エンドオブパイプ対策)の2つに分けられます。これらのうち、排ガス処理装置の導入は効果が高いのですが、一方で大きな設備投資やランニングコストを必要としますので、工程内対策でできる工夫を先にするのが一般的で、塗料のむだな使い方を見直すことから行うべきです。工程内対策は、低VOC塗料と塗着効率の向上を目的とした塗装方法の実践、装置の導入によりVOC使用量の削減を図るとともに、工場内の脱脂用シンナーや塗料容器からの蒸発量削減といった地道な取り組みが基本となります。塗着効率とは、塗装に使用した塗料中の固形分質量と実際に被塗物に塗着した塗料が乾燥した塗膜の質量との比をいい、スプレー塗装時の塗装効率を示す数値の一つです。この数値を向上させることによりVOCの削減だけでなく、塗料使用量・廃棄物の削減(表2.4.1.1)や省エネにもつながるため、スプレー塗装においてはVOC対策として優先して取り組むべきだと考えられます。

表2.4.1.1 塗着効率の違いと使用塗料、廃棄物の関係
(転載:河合宏紀監修、「工業塗装ハンドブック」、テクノシステム、2008、p.871)

引用文献

  1. 河合宏紀監修、「工業塗装ハンドブック」、(株)テクノシステム、2008、p.871
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